アトピー性皮膚炎

 

アトピーが増えた要因

 

アトピーに患った方が昔に比べて増えてきています。
その原因としては様々な説があると思いますが、明確な理由はまだ誰にもわかりません。

 

アレルギーになる一番の要因として挙げられるのは、遺伝性だと思いますが、現在のアトピーを含めたアレルギー症状を患う方の増え方を見ると、その背景には、遺伝性に加えてこの数十年間の間に変化した人々の暮らしにあると考えられます。

 

考えられる原因をいくつかを挙げてみます。

 

◆ 水道水の普及
◆ 精製された食品(ビタミン・ミネラルがない)の普及と摂取量の増加
白砂糖、塩、小麦など
◆ 食品化学物質、食品添加物、石油化学物質が使用された食品の摂取
◆ 農薬や抗生物質で飼育された牛、豚、にわとりや卵、牛乳など
◆ 農薬を使用している野菜の摂取
◆ 気密性の高い住居に変わったことでダニやカビの温床となっている
◆ 化粧品、整髪料、シャンプー、洗剤など化学製品に接触する機会の増加
などなど。

 

原因としては、このようにたくさん挙げることができます。


つまり、この数十年間の間に食品・環境・暮らしが大きく変化する中で、その変化にヒトの身体が対応しきれていない状態にあり、その結果として病気というかたちで現れていると言えるかもしれません。

 

栄養失調とアトピーとの関係

 

ここで医学博士の篠原佳年氏の著書「ここまで来た!アトピー最新医療」より栄養失調とアトピーとの関係について引用してみます。

 

血液検査でわかったことであるが、篠原氏によるとアトピーの患者さんには共通して栄養の偏りや需要な栄養素の欠損がみられるということです。
アトピーの治療の一つとしてアレルゲンを避けるということ、特に様々なたんぱく質を避けることが行われた結果、身体を構成する材料であるたんぱく質が不足してしまい、壊れた皮膚の修復ができないことがアトピーを治りににくくしているということです。

 

このような視点はこれまでの西洋医学の中にはあまりなかったものです。

NAET  アレルギー除去療法は、こうした栄養学の考え方も取り入れられていて、単にアレルゲンがあるから症状となってでるのではなく、栄養素が不足しているが故に身体の修復が十分にできない、または症状を抑えられない、本来の機能が発揮されないということになってしまうわけです。
特定の栄養素にアレルギーがあれば、その栄養素は十分に吸収されないわけですから、その栄養素に対するアレルギーを除去して、必要であればサプリメントで不足を補うことになります。

 

アトピーが治りにくくなる原因

 

アトピーによるかゆみを抑えるために一般的に用いられる薬がステロイド外用薬です。その効果は非常に高いものですが、問題となるのが長期使用による弊害です。

 

アレルギーを抑えることはできても、治す薬は存在しません。ですから、どうしても使い続けることになってしまいます。
ステロイドを長期で使用しますと、皮膚組織に酸化コレステロールが沈着してしまい、これにより更なる炎症が皮膚に起こり、かゆみを引き起こすことになるそうです。

 

その結果、益々ステロイドの使用頻度と量は増え、強い薬に変わり、そのことが皮膚の炎症を更に広げ、悪化の一途をたどる悪循環に陥ってしまうことになります。

 

アトピーに対して普段の生活の中でできる対策

 

ここでは、すぐに取り掛かれそうなことをご紹介します。

 

◆ 食事内容の見直し。


別項の「アレルギーとは、「食物アレルギー のページの内容も参考にしてください。

  • 好きで、量・頻度ともに多い食品の摂取を減らすこと。
  • 週に3回以上食べている物の食品リストを作って、その食品を減らすこと。
  • 農薬の少ない食品を摂ること。
  • ジャンクフード、加工品、インスタント、精製しすぎの物は食べないこと。
  • ビタミン・ミネラルの摂取を心掛ける。野菜、海藻、小魚(骨ごと)

◆ 化学物質の曝露を避ける

  • 殺虫剤・防虫剤などを使わない。
  • たばこを吸わない。
  • 合成洗剤を使わない。
  • 芳香剤・防臭剤・香料・消臭剤などは使わない。

◆ 汗をかくこと

  • 風呂やサウナなどで汗をかく。
  • 運動をする。とにかく身体を動かす。

 

しせいカイロプラクティックで行うアトピーに対する施術手順

 

しせいカイロプラクティックでは、アトピーの患者様に対しては主にNAET  アレルギー除去療法を用いて進めていきます。


アトピーになる原因は、上記で示しましたように非常に多岐にわたりますので、施術する項目は個人個人異なることになります。


ここでは、基本的な進め方をご説明します。

 

NAETでは、まず身体が正常に機能するために最も重要な15の基本的栄養素を検査・施術していきます。

 

15の基本的栄養素とは、BBF(自律神経バランス)、卵、カルシウム、ビタミンC、ビタミンB、砂糖、ビタミンA、鉄分、ミネラル、塩分、穀物、イースト、酸、アルカリ、ホルモンのことです。

そして、更に脂質、調味料、水、アルコール、カフェイン、その他栄養素もチェックします。

 

こうした口にするものばかりではありません。
身の回りの環境物質、具体的には洗剤などの化学物質、重金属類、電磁波、カビや細菌などの感染物なども調べることになります。

 

実際に施術を行う中では、患者様それぞれの身体にとって必要な優先順位によって進められることになります。